※このサンプルの解説は、「CGI(Perl)の解説」をすべて読み終えてる方を前提としています。
  後になるほど省略されている場合がありますのでできるだけ順番に読んでください。
  また、実行に際しては、サーバーでPHPが利用できる事を前提に解説しています。

■ PHPのヒアドキュメント

ヒアドキュメントは、PHP内にまとまった文章を直接記述し利用できるようにする方法です。
またその方法は、その文章を直接表示したり、変数に代入することができます。

◆直接表示(出力)する方法

例えば、PHPからHTMLを出力する場合、短いものなら次のように「print」文を使います。
print "短い文章の表示サンプル";

ところがこの方法は、その文章の中に「"(ダブルクォーテーション)」を含む事ができません。
それは、「利用する文章の始まりと終わりはダブルクォーテーション括る」という規則とぶつかってしまうからです。

そこで、今回のようなヒアドキュメントを利用すると自由な文章を記述できますからHTMLも規則を気にすることなく記述できるようになります。



◆ヒアドキュメントでHTMLを直接表示(出力)する方法

ヒアドキュメントで直接表示する場合の記述は次のようなものです。

【記述サンプル】
print <<< (終了マークの文字列) (終了マークの文字列);

具体的な記述例としては次のように記述したりします。

【記述サンプル】
print <<< DOC_END DOC_END;

「終了マークの文字列」は自由な文字列を記述する事ができますが、PHPで定義された命令や予約語などは利用できません。

例えば、「HTMLの解説」−「2.ホームページの基本」で解説した簡単なホームページ(WEBページ)のHTMLの記述は次のようなものです。

【記述サンプル】
<HTML> <HEAD><title>ここにページタイトルを記述する</title> </HEAD> <BODY> ここに本文を記述する </BODY> </HTML>

これをヒアドキュメントPHPから出力(表示)する場合の記述は次のようになります。

【記述サンプル】
<?php print <<< DOC_END <HTML> <HEAD> <title>ここにページタイトルを記述する</title> </HEAD> <BODY> ここに本文を記述する </BODY> </HTML> DOC_END; ?>

◆ヒアドキュメントでHTMLを直接表示(出力)する実行結果

最後に記述した上記のサンプルを「heardoc1.php」という名前で保存して実行してみてください。
実行結果はこちらをクリックしてください。



◆ヒアドキュメントでHTMLを変数にセットする方法

今度は、ヒアドキュメントを利用して、HTMLの記述などを変数にセットする方法です。
その場合の記述は次のようなものです

【記述サンプル】
(変数名) = <<< (終了マークの文字列) (終了マークの文字列);

「print」と記述されていたところを「(変数名) =」に変更するだけです。
具体的な記述例としては次のように記述したりします。

【記述サンプル】
$str0 = <<< DOC_END DOC_END;

「終了マークの文字列」は自由な文字列を記述する事ができますが、PHPで定義された命令や予約語などは利用できません。

では上記で利用したHTMLの記述を変数にセットし、その後に出力(表示)してみましょう。

◆ヒアドキュメントでHTMLを変数にセットし表示(出力)する方法

今までの事が理解できていたら、難しくはありません。
記述サンプルは次のようになります。

【記述サンプル】
<?php $str0 = <<< DOC_END <HTML> <HEAD> <title>ここにページタイトルを記述する</title> </HEAD> <BODY> ここに本文を記述する </BODY> </HTML> DOC_END; print $str0; ?>

◆ヒアドキュメントでHTMLを変数にセットし表示(出力)する実行結果

最後に記述した上記のサンプルを「heardoc2.php」という名前で保存して実行してみてください。
実行結果はこちらをクリックしてください。



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